イズミヤにやってくるアイテムは、品質の良さと、美味しさを追求。
日々の「便利」や「美味しい」をお届けするため、心をこめて選定しています。
そのちょっとした“こだわり”を、いちイズミヤファンの主婦・べぇがご紹介!

美味しいものとお酒をこよなく愛する30代主婦兼ライター。愛称はべぇやん。
マグロは、ちょうどよく脂がのった中トロが好き。


取材ポイント
今回本マグロを求めて向かった先は、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸をつなぐ「ジブラルタル海峡」。付近にマグロの名前を冠した街もあるほどの世界屈指の産地から、わたしたちの食卓にマグロが届くまでの一部始終をお伝えします。
まぐろの旅の始発駅
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日本からはるか1万1,000km超、飛行機で約12時間のフライトを経てやっとたどり着くジブラルタル海峡。今回訪れたスペインの街・バルバテからは、海峡を隔てた南にモロッコを眺めることができます。
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バルバテに近い町、タリファ・サハラ間に現存するマグロ加工場の遺跡。2000年以上前にローマ人によって建設されたといわれ、塩蔵品(今でいう塩辛のようなものなど)を作っていたんですって。古くからマグロと親しんでいたんだなぁ…とロマンを感じます。
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ジブラルタル海峡にやってくるのは、産卵のため潮流の早い大西洋から穏やかな地中海に移動する本マグロ。産卵を終えて大西洋に戻るマグロを、2,000年以上続く伝統漁法である定置網漁(現地では「アルマドラバ」と呼ばれます)で漁獲します。
迫力満点! 伝統の定置網漁
見てください、この迫力!! 船団で魚群を囲い込み漁獲。1尾は体重約200kgにもなるのだとか。現地の言葉で“戦場”を意味する「アルマドラバ」、漁師さんの熟練の連携プレーで(しかも全て手作業!)次々と揚げていく様は圧巻!です。
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こちらは定置網漁の様子。広大な網を設置し、産卵を終えて大西洋へ戻っていくマグロを誘い込みます。網に誘い込んだマグロは、そのまま4~5か月間、天然のエサを与えられながら大切に育てられます。こうしたひと手間をかけることで、産卵後にやせてしまったマグロも、しっかりと脂ののった美味しいマグロに成長するのだとか。
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マグロに極力キズやストレスを与えず、より自然に近い状態でマグロを漁獲するため、乱獲につながらず、自然環境に非常にやさしい漁法であるといわれています。
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イズミヤのバイヤーさんと、水揚げ直後のマグロ。マグロの大きさがよくわかります! まるまると太っていて、ツヤとハリがあって、なんともウマそうです…!!
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水揚げ後、すぐに活〆と解体を行い、厳密な品質チェックへ。現地に常駐している日本人スタッフの目利きで厳しくチェックされていきます。魚のプロによって安心・安全のお墨付きを得た本マグロは、いよいよ日本への出荷のため、急速冷凍へ。
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冷凍室の中はマイナス50℃という(バナナで釘が打てそうなくらい)極寒の世界。〆てからすぐ、冷凍開始です。芯までしっかり冷凍し、鮮度を保ちます。ふつうは約1日かかる冷凍作業を、約12時間という急速スピードで完了できる技術を搭載。コレが、よりフレッシュなマグロをそのままおうちで味わえる秘訣なのですね~!
イズミヤにたどりついたら
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いよいよ日本へ出発!
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出発してから日本に到着するまでは、実に約2ヶ月もの長旅。この間もずっと冷凍し続け、鮮度を保ち続けています。
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各店に届けられたマグロ。ここからは、各お店にいる鮮魚のプロの腕の見せドコロです!
マイナス50℃で冷凍されていたマグロを塩水に放し、厳密な温度管理をしながら、じっくりと、ていねいに、解凍していきます -
身の締まりとうま味そのままに解凍完了! 赤身からトロへのグラデーションがなんとも美しい…。
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こうして、わたしたちにもなじみ深いお刺身やお寿司に仕上げられ、店頭に並んでいきます。まさに産地直送のとれたて鮮度が実現、ですね!


鮮魚コーナーに並ぶマグロを見る目が変わりました! 特に伝統漁法「アルマドラバ」の迫力が圧巻。約200kgのマグロを水中で捕獲するって、想像もつかない激しさです。自然環境に優しい漁法だからこそ、2,000年以上も続いているんでしょうね。大切に届けられた本マグロ、美味しく、ありがたく、いただきます!!
